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三行提報は、その生みの親である創業者、佐藤陽が、1970年代に分社化を進める中、常にグループ全体の動きを掴む必要性と、日頃から社員の声に耳を傾け、意見を吸い上げるため、企業日報としてスタートしました。単なる日記ではなく会社を良くする提案を社員から求め、忙しいリーダーでもより多くの社員の声を聞くため、短文で要点をまとめる形としました。運用開始から30年以上が経過していますが、その間には株式会社サトーの代表取締役社長、会長を務めた藤田東久夫が、提出する社員のモチベーションを高めるために加点主義を具現化した制度に変え、ポイント制の導入やインセンティブとの連動などにより更なる活性化がはかれる仕組みとして確立しました。
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三行提報はトップ駆動型のナレッジ・マネジメント・システムですので、トップの方がどれほど意志を入れられるかが成功の鍵となります。企業をとりまく環境は常に変化しています。しかし、変化を把握することは難しく、把握してから行動を起こしたのでは遅いのです。そこで、まず、経営トップがアクションを起こすことで、その反応や反響から環境を知ることができます。その反応や反響を、社員ひとりひとりがアイディアを盛り込み直接トップ宛に届けることにより、トップの思いつき、ひらめきを喚起し、トップによる変化への主導や意志決定に活かされます。小さな変化を繰り返し、変化への反応から必要であればさらに変化させる。5年先、10年先に振り返れば、その「小さな変化の積み重ね」は大きな変化となり、企業をとりまく環境の変化にも適応している、というわけです。たった三行の提案から変化が生まれる。社員もそれを理解し、積極的に参画するのです。 |
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提出する社員にも三行提報による様々なメリットがあります。三行127文字で毎日文章をまとめ、提出する必要がありますので、文章能力やお客様への提案力、簡潔に説明する能力などが身につきます。常に「ネタ」を探すことが習慣となることで、問題意識がうまれ、市場、経済、社会にも敏感に反応する体質が自然と身についていきます。
会社、製品、職場環境が「こうしたら良くなるのではないか」と思ったときに自由に書き込めて、しかも直属の上司ではなく、トップへ直接提言できるわけですから、自ずと経営参画意識も生まれてきます。自分の提案が会社に「ゆらぎ」をもたらすかもしれない楽しみが、提出する側の社員のモチベーションにもつながっています。
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三行提報は、単に改善提案を提出するだけのシステムではありません。その魅力は「運用」にあります。改善提案がデータベース化され、社員全員が活用できることはもちろん、トップと直接のやりとりができることが最大の魅力です。
三行提報の運用は「泥臭さ」も重要としています。例えば「紙による運用」です。
トップへ実際に提出する際は、紙媒体でお渡しします。トップには忙しい中、ちょっとした移動中にも三行提報を持ち歩いて目を通して頂き、直接その紙に指示やコメントを記入してもらいます。
泥臭さを重視している三行提報は、運用に熱意とパワーが必要ですが、トップが経営判断をする際、必ず有意義な情報を提供してくれるものと思います。ここに価値を感じて頂ければ幸いです。
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サトーで30年以上、1日も欠かさず社員とトップのこころを繋いできた三行提報には、上記以外にも様々なノウハウがありますので、導入されたお客様には誠意を持って運用のお手伝いをいたします。
最後に、三行提報を成功させるコツを一つ。
自分が書いた三行提報をトップが読むとなれば、嬉しいと思う社員もいれば大きなプレッシャーを感じる社員もいるかもしれません。もしも提出された三行提報の一つ一つにトップが目くじらを立てれば、社員は萎縮し、提報を出すことを恐れるようになってしまいます。自分の書いた提報が大きな波紋をよぶと思ったら怖くて出せ
ない…これでは三行提報はうまくいきません。藤田の言葉を借りると、「思ったことを書き、あるがままに読む」。目くじらをたてず、ファジーな運用が継続の鍵なのです。
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